母が亡くなり、兄妹4人だけで「家族葬」を行いました。実家から霊柩車とタクシーでそのまま近所の火葬場へ行き、兄妹だけが見守り荼毘に付す事に。静かで他の人に気を使う事もなく、爽やかな気分でおくる事ができたと思います。火葬場での待ち時間は過去の思い出にふける事ができ、母も一緒に想い出話を楽しんでくれたと思います。 家族だけの火葬場での葬儀が終わり、普通の風呂敷に包まれたお骨を兄妹で代わる代わる持ち、海に沈む夕日を眺めながら歩いて帰ってきました。帰宅の途中、小さな割烹料理屋さんに寄り、テーブルの横の椅子に風呂敷に包んだお骨を置き食事しました。「お店の人もまさかこんな所にお骨があるなんて気がつかないだろう」と兄妹で冗談を言っていました。 母も家族と一緒の食事を楽しんでくれたと思います。葬式の際の色々面倒な事を省いた私達の小さな「家族葬」はとても良い葬儀だったと思います。派手な葬式を良し!とする人にはあまりにも淋しいと思われるかも知れませんが、でも家族だけの葬式もいいものなのではないでしょうか。 |