私の父親は、お墓を作ることについて反対していました。ゴミ屋敷の掃除だけでも大変だろうからお墓を作らずに、そのままなくなった時には散骨をしてほしいとよく生前に話をしていたのです。元気な時にそのことをはなしていたのですがそのことを真剣に受け取ることをしていませんでした。父親が冗談で話していると思っていたからです。 しかしその話について、真剣にそこから話をして決めておくとよかったと思うことがあります。その話をしたことが、本当だったのかその気持ちを知っておくべきだったと、後悔しているところがあるのです。 それは父親が突然なくなり、その時にいろいろなことについて一気に決めることになりますね。その限られた時間と、切羽詰っているという気持ちから、父親がなくなった時にその気持ちをすっかり忘れていたのです。そして、通常のとおりお墓を作ったのでした。そのことは、今振り返っても本当に良かったのかと思うこともあります。 生きているうちに、しっかり話をしておけばよかったと思います。